今回は、イタリアを代表する名門エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)のおすすめ生地6選を中心に、世界的セレブを顧客にする、納得の理由や魅力について、徹底解説致します。
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の最高級ウールに対する徹底された拘りは正に圧巻です。
是非最後までお付き合い頂けたらと思います。
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の歴史とは?
今では高級ファッションブランドとして有名なエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)ですが、元々は1910年にイタリアの生地メーカーとして設立しています。
以来エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)は、「最高のスーツは上質な生地があってこそ」という考えのもとに、生地作りに極上を追求し続けており、オーストラリアなどの契約農場より最上級の原毛を買い付けて、イタリアの自社工場にて、『紡績』、『染色』、『仕上げ』までを一括管理しています。
「一貫紡」と言われるこのシステムによって品質を安定させ、最高級生地を作り上げる土壌を整えています。
そして、エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)は、当時圧倒的に強かった英国生地をしのいで、ファブリックメーカーとして世界一の座に上り詰めたブランドになります。
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の生地の供給先が凄い!
最高品質の生地メーカーとして世界的に有名になったエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)ですが、ハイブランドに対しては、「アルマーニ」「トムフォード」「キートン」「エルメス」「ヒューゴボス」「ラルフローレン」「ブリオーニ」などに生地を供給しています。
このようなスーパーブランドをはじめ、現在では、高級紳士服のおよそ30%はエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の生地で作られていると言われています。
また、生地の供給会社として確固たる地位を築いたエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)は、1968年よりプレタポルテ(既製服)の企画販売に乗り出し、ミラノとパリに最初の単独ショップをオープンしています。
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の公式取り扱い店舗とは?
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の品質の良さと洗練されたデザインは瞬く間に評判となり、国際的評価を得た結果、日本においても、、1996年に銀座に直営の旗艦店をオープンさせ、伊勢丹、三越、阪急などの有名百貨店内新宿の路面店など23箇所にあります。
総ショップ数は、世界80か国の地域において555店舗に渡り、ビジネスマンの憧れのスーツブランドとして認知されています。
Ermenegildo Zegna(ゼニア)はスーツ以外にも、ジャケットやシャツ、ベルト、シューズ、バッグなどのレザー製品も手がけており、 エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)は世界のエグゼクティブから絶大な信頼を得て、国家元首をはじめ、世界中の実業家、芸術家、俳優、スポーツ選手などハイクラスの人々が愛用しています。
Ermenegildo Zegna(ゼニア)の生地の特徴や評判とは?
見た目、触り心地、高級感、上品さ、清潔感、軽さなどErmenegildo Zegna(ゼニア)の生地の特徴を挙げれば、すぐにこれだけの形容する言葉が出てきますが、中でも、Ermenegildo Zegna(ゼニア)の生地の一番の特徴は、見た目の「ツヤ」と触った時の「滑らかさ」です。
そして、生地の表面にはツヤツヤとした上質な光沢があります。
このツヤは羊毛の脂(あぶら)に光が当たって浮き出る光沢で、羊毛の品質が良くないと美しいツヤは出ません。
そして触り心地は、触れた瞬間に「ヌルッ」とした高級生地独特のさわり心地で、ウール100%なのにまるでカシミヤのようなしっとりとしています。
Ermenegildo Zegna(ゼニア)の生地への拘り!徹底された選定力!
ツヤとさわり心地感を生み出すために、Ermenegildo Zegna(ゼニア)の生地は贅沢な原料の厳選をしており、オーストラリアの契約農場から買い付けた羊毛から『脇と肩の高品質の部分だけ』を使用し、その他の部分は使っていません。
また、糸の選定も、ただ単純に糸の細さだけにこだわるのではなく、長さ、色、密度、引っ張り強度などを細かく検査して、自社の基準に合ったものだけを使用しています。
Ermenegildo Zegna(ゼニア)の生地は、特に生地の弾力性や耐久性を生み出すクリンプ(波状のちぢれ)に拘っています。
極細糸を使用した柔らかな生地は糸が細いためコシが出ず、型崩れを起こしてしまいますが、Ermenegildo Zegna(ゼニア)の生地は細くても弾力性に富んだクリンプを含んだ糸を使用しているので、柔らさかと適度なハリを出すことができます。
幅広い年齢層に人気!ゼニアのおすすめ生地とは?
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の日本向けの生地コレクションは定番生地が300種類、シーズンごとの新作生地が150種類、合わせて450種類が毎シーズン発売されています。
世界で発売される生地の品種数全てで言えば、約3,000種類以上。
これは他メーカーが発売する約5倍の量になっています。
これぞ代表作!『TROFEO (トロフェオ)』
TROFEO (トロフェオ)は、エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)を代表する生地だけに、コレクションの量は最多になっています。
TROFEO (トロフェオ)はイタリア語で『トロフィー』のことで、エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)主催のオーストラリア原材料品評会で、その年の最高品質の羊毛を出品した牧場主に贈られるゼニアトロフィーが名前の由来となっています。
無地をはじめ、ストライプやチェックなどの柄物もラインアップされています。
原材料にも高い品質を求める独自の制度によって買い付けられた、スーパーファインメリノウール(Super130’クラス)の素材です。
風合いはソフトで程良い光沢感が特徴で、夏以外の3シーズンで着用することが出来ます。
糸はメリノウールの中でも選りすぐりのものしか採用しておらず、目付けも230g~240gと軽いので、夏を除いたスリーシーズンに着ることができます。
秋冬の定番素材!『ELECTA (エレクタ)』
1929年に登場したELECTA (エレクタ)は、エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)のロングラン商品になります。
その特徴は、シワのなりにくさと耐久性を備えた秋冬の定番素材です。
しなやかな質感と耐久性という相反する性質を兼ね備えていることで人気の生地です。
スーツに仕立てた際もシワになりにくく長く着ることができ、さらに見栄えもするエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)のこの定番素材は、クリアカットの高級感あふれる輝きと艶が特徴です。
また、糸はSuper110’クラスを使用し、目付けは330g~340gとしっかりした重量があり、生地表面の毛はクリアカットされているので、高級感のあるツヤを生み出していのが特徴です。
2017年の秋冬からエレクタの軽量版が発売され、従来品の生地よりも、30gほど軽くなるのでビジネスシーンでの活用もし易い生地になります。
出張や旅行に最適!『TRAVELLER (トラベラー)』
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)のTRAVELLER (トラベラー)というネーミングは「トラベル」から付けられており、その名の通り旅行や出張に最適な生地です。
強く撚ったダブルツイスト糸(2本の糸を撚り合わせ1本の糸にしたもの)を使用し、生地に織り上げる段階で防シワ・摩擦加工を施しているので、出張先でシワになった上着を一晩ハンガーにかけておけば、翌朝にはおおよそ元の状態に回復します。
通常、双糸を使うと生地が厚くなる傾向にありますが、目付けは280~290gに軽量化されているので、春と秋冬に着られる厚さと重さで、使用頻度が高いスーツとなります。
その他にも、シルク混約10%のTRAVELLER (トラベラー)もあり、光沢感が加わった美しい素材となっています。
爆発的人気を誇る機能性素材!『COOL EFFECT (クールエフェクト)』
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)のCOOL EFFECT (クールエフェクト)は、17ミクロンのウールを使用し、生地の染めと仕上げの段階で特殊なトリートメント加工を施すことによって太陽光を80%反射し、表面温度を10度下げる機能性生地として登場しています。
ファッション誌に掲載され爆発的人気となり品切れが続出した夏用のスーツ生地です。
通気性も高いため湿気が多い日本の夏にも快適に着用出来ることで非常に人気な生地となっています。
アルパカ素材でジャケットに最適!『HUACAYA TWEED (ワカイヤツイード)』
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)のHUACAYA TWEED (ワカイヤツイード)は、アルパカの種類であるワカイヤをペットネームで展開しています。
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)のコレクションの中で、初のアルパカ混が取り上げられた新素材になり、ざっくりしたツイード風の見た目ながら、柔らかく高級感のあるジャケットに最適です。
最も有名!これデニム素材?『TROFEO DENIM (トロフェオデニム)』
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)が誇る最も有名で高品質な「トロフェオ」を使用したウール100%のデニム素材で、色落ちもし難い加工が施されています。
パッと見では“デニム素材”と分からない程、上品でオシャレでカジュアルやジャケパンにも活用できる生地感が魅力です。
まとめ
今回はオーダーメイドスーツの生地ブランドとして、最もポピュラーであり、エグゼクティブの誰しもが憧れを抱く、エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)について、おすすめ生地6選と歴史的な背景や特徴について、幅広く紹介させて頂きました。
超高級生地メーカーとして、「アルマーニ」「トムフォード」「キートン」「エルメス」「ヒューゴボス」「ラルフローレン」「ブリオーニ」などにも生地を供給しているエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の確固たる魅力について、ご理解頂けたのではないでしょうか?
是非ご自身へのご褒美とワンランク上の大人の魅力の演出に、是非最高級ランクのエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)でオーダースーツをお仕立てしてみては、如何でしょうか?
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